「IT'S ALL OVA」PILLOW TALK その1

発売から二週間を過ぎ、当初の目標枚数も超えた。だけどまだまだ売って行こうと思っている。俺には諭吉が必要なのさ!

個人的に思い入れが強いこのアルバムの制作秘話を、思い出せる限り丹念に綴って、公開して行こうと思う。興味がある人達は読んでくれ。

すでにCDを持っている人達にはさらに思い入れが強くなるように、持っていない人達には「ただのエンターテインメンⒸhi-def」として楽しんで欲しい。

 

 

WE WILL GO BACK IN TIME...

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警察が風営法とやらのクソFUCKな理由でBASEの音を止めた次の日から、このホームページを開設し、ソロアルバムの制作を発表した。

目的は勿論、サバイブ。慣れない営業時間への変更に、売上が下がるのは目に見えていた。襲いかかる現実に頭をフル回転させて至った結論が、音楽を作って、売る、という事。しかも今回は支払いの遅いディストリビューターを待つ余裕も無かった。

俺には家族がいるし、家族同然のBASE STAFFもいるからだ。

全て自分でやるしかない。ジャケも流通もプロモーションも何もかも。

というか、やってみたい。自分の力だけで、どこまでできるのか。BASEで頑張っているARTIST達に、不安な未来に、何か言葉だけではないリアルな希望を、目に見える結果を残したい、と思った。

最悪の状況の中で夢を見せれないで、なにがラッパーだ?

金が必要だ。ならどうする?借金?日雇い?店をたたむ?いや、ラップを本気でブチかます。俺のBIZはRAPだ。売れなきゃそれまでさ!俺は腹を括った。

制作期間は激タイト。一ヶ月無いぐらい。リリースもDJ ARUJIの粋な計らいで12.22の"BUCK TOWN"にてRELEASE LIVEも先に決定、発表していた。

 

REC期間は12/19,20,21の三日間を押さえた。まさにギリギリだった。

 

2011年は俺の活動母体であるRAMB CAMPが完全に活動休止して、十年以上一緒に走ってきた俺は止まるのが悔しくて、ガムシャラに、狂ったように動きまくった。ラップも吐き出しまくった。それにはDJ HELF-GOTT、NABとのILL FRIENDSや、BOOTYやIMAIZUMI GAMEBOYとのBOOTY'N'FREEZ、MEDULLA,CIA ZOOとのINGLORIOUS BASTARDS等、ダチの助けが必要だった。一人でやる自信も経験も無かった。RUFFIN'TUFFでのソロライブも結構滑った。客も減った。(ELNINOはまた別なんだ。OLIVEの音と完全にシンクロした共同作業だと俺は思ってるから。)

  駆け出しのペーペーに戻った気分だった。BIG FACEのLIVE中のさりげないフォローの上手さにも気付いた。気付いたらRAMB CAMPのVERSEを封印していた。全部フリースタイルっていうLIVEも結構やった。越えなきゃ俺に未来は無いと思い込んでいた。マイクを置き、平穏な日々を選んだ相方を、恨んだりもした。

RAMB CAMPのHOMEでのLIVEの盛り上がり方は半端なかったから、毎回それを超えれない自分にイラついた。

まさに葛藤の一年間の最後に、腹を括らざるを得ないトラブルが起こった。必要なもの、本当に大事なものを見つめ直した。

 

警察が入った後、18:00から1:00までという慣れない営業時間での最初のRUFFIN'TUFFで、俺はDJ MAKOTOと、RAMB CAMPとしてライブをカマした。勿論MCは俺一人、だけどRAMB CAMPのあのVIBESで、あのやり方でブチカマしたんだ。その時のみんなの笑顔と、フロアに上がった拳を見て、やっぱり、そういう事なんだ!と思った。過去を否定しても未来は無い。全てを肯定してから、超えないといけないんだと気付いた。 

くすぶっていた魂に、再び火が灯った瞬間だった。

 

 

 

続く

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コメント: 1
  • #1

    Masticating Juicer (火曜日, 16 4月 2013 00:08)

    This is a great blog post! Thank you for sharing!

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